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コラプション・ファイターのための新刊書案内 「日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日」
ベンジャミン フルフォード著 光文社ペーパーバックス刊 02年12月
一部の事情通と称する人を除き、一般の日本人には、これは驚くべき本である。 まず、何故アルゼンチンなのか?第一次大戦に中立を保ち、戦争特需で大国となったアルゼンチンは繁栄の中でタンゴを筆頭に文化が爛熟した。が、やがて自国中心的な経済政策の結果、経済は徐々に衰退し、これが政治の混乱と社会不安を高め、その後はひたすら転落を続けた。 何度かの経済危機を経て、2002年4月には国家破産状態となり、預金封鎖や外貨預金のペソへの強制転換を実行せざるを得なくなった。 著者は、これが日本の明日の姿だと明言する。 次に驚くべき点は、国民の多くが疑惑を持ちながらも、正統派メディアが書こうとしなかった現在日本の諸問題を、快刀乱麻を断つごとく描いていることである。 その単純平易な文章は、我が国の政治家や官僚、あまたのエコノミストの不明瞭な論説と対極をなす(おまけに、キーワードには言語が併記されているので、日本のマスコミが信用できなくなった読者が英字紙を読むには大変有用である)。 最も驚くべき、かつコラプション・ファイターとして注目すべき内容は、我が国の腐敗構造が政・官・業の「鉄の三角形(トライアングル)」ではなく、政・官・業にヤクザが加わった「鉄の四角形(スクエア)」であり、これにマスコミの癒着が加わると、喝破していることである。 著者は、日本の大学を出て、我が国有数の経済紙でジャーナリストとなったが、記事に圧欲を掛けられたために退職し、以後の10年近く海外誌の東京特派員を務め、現在は米経済誌「フォーブス」の日本支社長である。 著者の筆は、わが国の問題点を網羅して、留まるところを知らない。 住専問題に端を発したヤクザ組織の拡大、ゼネコン、銀行、マスコミ、政治家や官僚の腐敗、教育の破綻、北朝鮮問題等々 著者は現在その軽妙洒脱な筆致からわが国のタブロイド(夕刊)紙に連載を持っているが、同時に当然ながら米国の一流経済誌である「フォーブス」にも定期的に記事を掲載しており、この国の惨状を広く国外に知らしめているのである。 最近でも、「りそなの救済は不可避な事態の単なる延命策に過ぎない」(5月21日)と言う記事で、この国の金融危機が始まりに過ぎないことを警告している。 (K.Y) 2003.06.16 |
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トランスペアレンシー・ジャパン設立準備会
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