全日本フィギュア選手権で2連覇し、北京オリンピックの日本代表に選ばれた羽生結弦選手。
オリンピック3連覇が期待されており、4回転アクセルの挑戦も注目されていますね。
そんな羽生選手のコーチはどんな人なのでしょうか。
現在師事しているコーチや所属クラブについて調べてみました。
また、羽生選手の歴代コーチも紹介します。




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羽生結弦の現在のコーチは4人!
羽生結弦選手の現在のコーチは4人います。
- ブライアン・オーサー
- トレイシー・ウィルソン(スケーティング専門)
- ジスラン・ブリアン(ジャンプ専門)
- ペイジ・アイストロップ(スピン専門)
1人ずつ見ていきましょう。
①ブライアン・オーサー
1人目は、2012年からコーチをしているブライアン・オーサーさんです。

オーサーさんは1961年12月18日にカナダで生まれ、フィギュアスケート選手として活躍していたとのこと。
1984年のサラエボオリンピックや1988年のカルガリーオリンピックで銀メダルを獲得し、1987年の世界選手権では優勝しました。
その当時一番難しかったトリプルアクセルを綺麗に跳べたため、『ミスタートリプルアクセル』と呼ばれていたそうです。
現役を引退したオーサーさんは、振付師などを務めた後コーチになります。
こんなに凄い人がコーチとして指導しているから、羽生選手は好成績を修めているのでしょうね。
ちなみに羽生選手とオーサーさんは英語でコミュニケーションをしているそうで、2017年のインタビューでは、
「知っていると思うけれど、彼は英語の勉強を続けている。英語を習得しているよ。時々、彼は質問内容を理解せずに、イエスとノーを言ってきたこともある。でも、今、彼は時間をかけて質問を考え、自分の感情や求めらている回答を説明してくれるよ」
引用:THE ANSWER
と話しています。
現在はスムーズにコミュニケーションができているのかもしれませんね。
そんな羽生選手が所属している『クリケットクラブ』は専門のコーチが1つのチームとなって指導をしており、オーサーさんがそのリーダーをしています。
- スケーティング専門コーチ:トレイシー・ウィルソン
- ジャンプ専門コーチ:ジスラン・ブリアン
- スピン専門コーチ:ペイジ・アイストロップ
この3人とオーサーさんで選手の指導をしているとのことです。
②トレイシー・ウィルソン:スケーティング専門
スケーティング専門のトレイシー・ウィルソンさんは、1961年9月25日にカナダで生まれ、元フィギュアスケート選手でした。

カナダフィギュア選手権では7回優勝し、1984年のサラエボオリンピックでは8位、1988年のカルガリーオリンピックで銅メダルを獲得。
その後、プロのフィギュアスケート選手に転向しましたが、1991年にパートナーが死去したことでプロから引退しました。
引退後はCBCなどで解説者として活躍し、2006年からクリケットクラブのコーチとなります。
オリンピックのメダリストがコーチにいるのは心強いでしょうね。
③ジスラン・ブリアン:ジャンプ専門
ジャンプの専門コーチであるジスラン・ブリアンさんは、カナダ出身で現役を引退した後、12年もの間スケートクラブを運営。

その後はスケート学校で仕事をし、2005年に長年の友人であるオーサーさんから誘われて『クリケットクラブ』のコーチとなったようです。
ブリアンさんが羽生選手の指導をするようになったのは、ソチオリンピックの数週間前でした。
2019年のNHK杯はブリアンさんの誕生日と同じ日に開催され、羽生選手は完璧な演技を見せ、コーチに最高のプレゼントをしています。
コーチと選手の絆の強さを感じますね。
④ペイジ・アイストロップ:スピン専門
スピン専門のペイジ・アイストロップさんの年齢などの情報はありませんでしたが、他のコーチがカナダ出身なので彼女もカナダ出身と考えられます。
アイストロップさんはInstagramをしており、羽生選手との写真を投稿していました。

そんな彼女はスピンのスペシャリストと言われ、レベル4を取るくらいのスピンができるように指導しているとのこと。
ルール変更への対処も完璧なコーチなのだそうで、試合中でもオーサーさんと連絡を取っているそうです。
羽生選手の綺麗なスピンはアイストロップさんの指導もあるのでしょうね。
4人のコーチから指導を受ける羽生選手は、
「コーチたちが、いろいろな視点で自分のジャンプを見てくれるのは素晴らしい。音楽もみんなで共有できる」
引用:読売新聞
と『クリケットクラブ』の良さを話しています。
また、ジェフリー・バトルさん、シェイリーン・ボーンさんといった人気の高い振付師もチームに入っているそうです。
選手にとって良い環境のもとでコーチたちから指導を受けているようですね。
羽生結弦のコーチが不在で話題に!?

全日本選手権で羽生結弦選手のコーチが会場にいなかったことが話題となっていました。
それは、新型コロナのためオーサーさんがカナダから来日できなかったことが原因です。
コーチをつけずに試合に挑み、優勝を飾ったとのこと。
しかし、オーサーさんとの関係が希薄になっているという噂もあります。
なんと、羽生選手は試合の前にオーサーさんと連絡をしなかったそうです。
コロナ禍の最中、オーサーさんがいる『クリケットクラブ』で練習しているのはカナダ出身の選手だけとのこと。
海外出身の選手についてはビデオ通話などで指導しているといいます。
2020年にジェイソン・ブラウン選手がビデオ通話で練習しているところを紹介していたのですが、そのチームの中に羽生選手はいませんでした。
羽生選手は仙台のスケートリンクで練習しているそうです。
心配にはなりますが、2022年はオリンピックがあるので現在はビデオ通話でオーサーさんと練習していると考えられますね。
羽生結弦の歴代コーチは6人!
羽生結弦選手の歴代コーチは6人います。
それぞれのコーチの名前がこちら。
- 山田真実
- 都築章太郎
- 松田達義
- 阿部奈々美
- 関徳武
- 武者愛
こちらも1人ずつ見ていきましょう。
歴代コーチ①:山田真実
最初に羽生選手の指導をしていたのは山田真実さんです。

山田さんは羽生選手のことをこのように語っています。
「’19年7月、結弦が北海道地震のお見舞いに来てくれたときのことです。私が『チャンピオンを2回もとったし、それでも続けるって大変だよね』と声を掛けると、『俺はまだまだ勝てる。だから続けるんです』と話してくれました」
引用:Yahoo!ニュース
「チャレンジ精神が旺盛だった」「本番に強かった」とも語り、羽生選手の4回転アクセルへの挑戦に期待をしているようですね。
歴代コーチ②:都築章太郎
さらに都築章太郎さんにも、2004年から指導を受けていました。

都築さんは1938年1月5日に愛知県で生まれ、フィギュアスケート選手として活躍し、全日本ジュニア選手権で優勝した経験もあります。
日本大学を卒業後、現役を引退してコーチとなりました。
元フィギュアスケート選手の佐野稔さんを長年指導していたことでも知られていますね。
2011年の東日本大震災で練習場所を失った羽生選手を受け入れ、仙台のスケートリンクが再会するまで練習を支援しました。
こうした支援もあり、羽生選手はソチオリンピックで金メダルを獲得したのですね。
東日本大震災の前の2004年に、羽生選手が通っていたアイスリンクが閉鎖したことがありました。
歴代コーチ③:松田達義
そこで羽生選手は仙台市の勝山スケーティングクラブに通い始め、松田達義さんの指導を受け始めます。

松田さんは羽生選手について、
すでに同世代でトップクラスだった羽生選手の印象を「線が細くてひ弱な子」と振り返る。だがセンスは抜群で、「五輪でメダルを取れる」と確信した
引用:朝日新聞デジタル
と話しています。
また、負けず嫌いだとも話していました。
当時、スピンの名手と呼ばれていたステファン・ランビエル選手がアイスリンクを訪れて、子供たちの前で高速スピンを見せたとのこと。
それを見た羽生選手は、ステファン選手の隣に並んでスピンを見せたそうです。
小さい頃から世界のトップ選手にも、負けず嫌いを発揮していたのですね。
歴代コーチ④:阿部奈々美
2006年からコーチをしていた阿部奈々美さんは宮城県仙台市出身で、長久保裕さんの指導を受けながらフィギュアスケート選手として活躍しました。

全日本選手権に2回出場しており、引退してからはアイスショーに出演したり、長久保さんのアシスタントで選手の指導をしたり、振付師をしたりしています。
荒川静香さんのサブコーチや振付も担当していたとのこと。
羽生選手は阿部さんの指導を受け、2010年の世界ジュニア選手権で優勝し、2012年の世界選手権で銅メダルを獲得。
しかし、2012年に師弟関係を解消したとのこと。
2014年のNHKの『花は咲く』で羽生選手の振付を担ったのは阿部さんなのだそうですよ。
素敵な振付と演技でしたね。
そんな阿部さんの夫である吉田年伸さんは、スケート靴の調整を独学で学び、阿部さんの教え子のスケート靴を調整しているそうです。
現在はアイスリンクの隣でショップを営んでいます。
羽生選手のスケート靴を調整し始めたのは2008年頃からで、カナダに拠点を移した現在もスケート靴を調整を吉田さんに頼んでいるとのこと。
吉田さんは羽生選手専用の研磨機で、ミリ単位の調整依頼に応えているといいます。
今でも関係があるのは素晴らしいですね。
歴代コーチ⑤:関徳武
また、ジュニア時代には関徳武さんの指導も受けていたようです。

関さんは全日本ジュニア選手権、全日本選手権に出場経験があり、2000年の全日本選手権では9位を獲っています。
コーチだけではなく、振付も関さんにしてもらっていたようです。
歴代コーチ⑥:武者愛
仙台市にいた時には、武者愛さんの指導も受けていたとのこと。

武者さんは荒川静香さんとも交流がある元フィギュアスケート選手で、全日本選手権への出場経験もあります。
仙台市のアイスリンクで現在もコーチとして活動中です。
さまざまなコーチの指導があったことで、現在羽生選手が活躍していることが分かりましたね。
まとめ|【画像】羽生結弦の現在・歴代コーチ10名を男性・女性で全まとめ!

羽生結弦選手のコーチについてまとめました。
簡単なまとめがこちらです。
- 現在のコーチは4人で、クリケットクラブのコーチの指導を受けている
- スケーティング専門、ジャンプ専門、スピン専門のコーチがいる
- 歴代コーチは6人
- 山田真実、松田達義、都築章太郎、阿部奈々美らの指導を受けた
今後も羽生選手の活躍に注目ですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!






